フィボナッチの理屈が分かればおのずと このパターン分析にたどり着きます。
今回はそんなチャートのパターン分析を紹介します。
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ガートレーパターンをベースにした4つパターン分析
私はライントレードにフィボナッチを利用していますが
このパターン分析もフィボナッチを使ったテクニカル分析です。
このパターンはフィボナッチの戻し押しの数値によって色々名前が付いています。
ガートレー、バット、カニ、バタフライパターン
他にも色々あるようですが 一気に覚える事のは大変なので
とりあえずこの4つの形をそれなりに覚えていけばよいと思います。
ちなみに
www.easthillfx.co.jp/upload2/upload/upload/2010083139232689.pdf
東岳証券のpdfファイルによるガートレーパターンを参考にしています。
(丸パクリじゃないよ!)
まずは基本形 ガートレー222
まずは基本の形。このパターンは1935年に出版された
H・M・ガートレー著「Profits in the Stock Market」に記されています。
基本形にして作者の名前がついたパターンというワケです。
222の意味は良くわかりません。わかりませんがガートレー著書の「222ページ目」に
このパターンが記されていたらしくそれにちなんで、ガートレー222となったみたいです。
ガートレー買いパターン
①安値Xから高値Aまで上昇して 61.8%まで押した所がB
さらにAからBの38.2%戻したところがC
XからAの78.6%押した所がDとなりそこから反転していくパターン
②XからAの61.8%押しがB
AからBのフィボ88.6%戻しがC
XからAの78.6%押しがDで反転するパターン
ポイントは最初の押し61.8%Bと最後の押し78.6%Dが共通である点
そしてA>C X>D である事です。
ガートレー売りパターン
①高値Xから安値Aまで下降して 61.8%まで戻した所がB
さらにAからBの38.2%押したところがC
XからAの78.6%戻した所がDとなりそこから反転していくパターン
②高値Xから安値Aまで下降して 61.8%まで戻した所がB
さらにAからBの88.6%押したところがC
XからAの78.6%戻した所がDとなりそこから反転していくパターン
ポイントは最初の戻り61.8と最後の戻り78.6が共通である事と
A<C X<D である事です。
バットパターン(コウモリ)
英語でbatはコウモリ。そんな形にチャートパターンが見えるそうです。
決してbadバッド(悪い)という意味ではありません。
バット買いパターン
①安値Xから高値Aまで上昇して 38.2%まで押した所がB
さらにAからBの38.2%戻したところがC
XからAの88.6%押した所がDとなり そこから反転していくのが
このパターンです。
②XからAまで上昇 50.0%まで押した所がB
さらにAからBの88.6%戻しがC
XからAの88.6%押した所がDでそこから反転のパターン
バット売りパターン
①高値Xから安値Aまで下降し38.2%まで戻した所がB
さらにAからBの38.2%まで押したところがC
XからAの88.6%戻した所がDとなりそこから反転
②高値Xから安値Aまで下降し50.0%まで戻した所がB
さらにAからBの88.6%まで押したところがC
XからAの88.6%戻した所がDとなりそこから反転
クラブパターン(カニ)
英語でclabはカニのことです。そのチャート図がハサミに見えるらしくこう名付けられました。
カニ買いパターン
①安値Xから高値Aまで上昇し38.2%まで押した所がB
AからBの38.2%戻したところがC
XからAの161.8%押した所がDでそこから強い反転するパターン
①安値Xから高値Aまで上昇し61.8%まで押した所がB
AからBの88.6%戻したところがC
XからAの161.8%押した所がDでそこから強い反転するパターン
カニ売りパターン
①高値Xから安値Aまで下降し38.2%まで戻した所がB
AからBの38.2%押したところがC
XからAの161.8%戻した所がDでそこから強い反転するパターン
②高値Xから安値Aまで下降し61.8%まで戻した所がB
AからBの88.6%押したところがC
XからAの161.8%戻した所がDでそこから強い反転するパターン
バタフライパターン(蝶)
英語でbutterflyは蝶のことです。チャートパターンがそう見える気がします。
バタフライ買いパターン
①安値Xから高値Aまで上昇し78.6%まで押した所がB
AからBの38.2%戻したところがC
XからAの127.20%押した所がDでそこから強い反転するパターン
①安値Xから高値Aまで上昇し78.6%まで押した所がB
AからBの88.6%戻したところがC
XからAの161.8%押した所がDでそこから強い反転するパターン
バタフライ売りパターン
①高値Xから安値Aまで下降し78.6%まで戻した所がB
AからBの38.2%押したところがC
XからAの127.0%戻した所がDでそこから強い反転するパターン
②高値Xから安値Aまで下降し78.6%まで戻した所がB
AからBの88.6%押したところがC
XからAの161.8%戻した所がDでそこから強い反転するパターン
ポイントは戻し78.6%のBが共通である事と
X<Dである点です。この辺はカニパターンとも共通です。
各パターンの計算式まとめ
名前 | B | C | D |
---|---|---|---|
ガートレー222 | B=(X-A)×0.618+A | C=(A-B)×0.382+B C=(A-B)×0.886+B |
D=(X-A)×0.786+C |
バット | B=(X-A)×0.382+A B=(X-A)×0.500+A |
C=(A-B)×0.382+B C=(A-B)×0.886+B |
D=(X-A)×0.886+C |
カニ | B=(X-A)×0.382+A B=(X-A)×0.618+A |
C=(A-B)×0.382+B C=(A-B)×0.886+B |
D=(X-A)×1.618+C |
バタフライ | B=(X-A)×0.786+A | C=(A-B)×0.382+B C=(A-B)×0.886+B |
D=(X-A)×1.270+C D=(X-A)×1.618+C |
XとAの価格さえ分かれば あとは当てはめる事が出来ます。